“東京の空”の下で

音楽をこよなく愛するおばちゃんが日々の出来事をつらつらと綴ります。

角松敏生との出会い

20代の頃ですが、いろいろなアーティストのコンサートにほぼ手当たり次第の状態で行っていた
時期がありました。
でも、月日が経ち、結婚して日々の暮らしに追われるようになるとコンサートから徐々に足は
遠ざかっていくばかり…。

そんな私が今でも必ずコンサートに足を運ぶアーティストがふたりいます。

ひとりは小田和正

そしてもうひとりは角松敏生です。

彼の音楽との出会いは30年ほど前、一緒に住んでいた姉がアルバム“GOLD DIGGER”を買ってきた
ことから始まります。
私はそのアルバムをこっそり拝借して聴いておりました…(姉よすまん)。


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GOLD DIGGER~with true love~”(1985年)

聴いてとにかくビックリしました。
未知のモノに触れた衝撃というか。
「こんな音楽があったなんて!」という感じでしたね。

当時日本ではあまり知られていなかったラップやスクラッチ
取り入れた音楽はオフコースとは違った意味でのカルチャー
ショックでした。


でも、その『聴いたことのない音楽』に私はぐいぐい惹き付けられ、気がつけば30年

コンサートでご本人が角松敏生は有名か無名か?』などと自虐的に言ってますが、彼の
ことを人に説明するときは正直困ってしまいます
「え?角(門)松?お正月の?」なんて何度言われたことか…。
中山美穂とV6(時には+杏里)の曲を引き合いに出してやっとわかってもらえるんですよね。

でも、そんなこともひっくるめて彼の持ち味なのかな~なんて思ってます。

ここ10年ほど感じていること、それは“音楽が消耗品化している”こと。
最近のヒット曲を聴いていると「この中でどれだけの曲が後世に残るんだろうか」と思います。
(もちろんいいと思う曲もあります。全てを否定しているわけではないのですが)

角松さんもコンサートで危機感を口にしていました。

残すことのできる質のいいものを「作る」のではなく「創る」。
それには真摯な姿勢と多大なエネルギーをもって音楽に向かい合わないとできないんでしょうね。

彼にはいい音楽を「創って」欲しい。
純粋にそう願っています。