昨日、予約してあった
角松さんの“SEA BREEZE 2016”を
受け取ってまいりました~
このアルバムは1981年にリリースされた
彼のデビューアルバムなのですが、
そのアルバムをバックの演奏はそのままで
ボーカルとコーラスを再レコーディングし、
リミックスを施して仕上げたものです。
ライナーノーツにも書かれているのですが、
彼はこのアルバムに対して
「不本意」という言葉を用いています。
プロとして未熟であったのを彼自身自覚していたこと、
また、当時彼はプロデュースをしておらず、
自分の意見が通らない状態だったことが
「不本意」という言葉を彼に言わせたのでしょうか。
それゆえにこのアルバムをリテイクするのは
彼なりの特別な思いがあったのかなぁと…。
オリジナルは35年前のものなので
バックの演奏は特にそうなのですが、
時代を感じさせる要素が満載です。
特に2曲目の“Elena”、
これはもうAIRPLAYではないか~い
AIRPLAYのアルバム(1980年リリース)
(原題はグループ名と同じ“AIRPLAY”なのですが、
なぜか“ロマンティック”という邦題がつけられました)
イントロと間奏が4曲目の
“NOTHIN' YOU CAN DO ABOUT IT”に
激似だぞ~。
思わず2曲続けて聴き比べてしまったわよ。
6曲めの“City Nights”のイントロも
TOTOっぽいし…。
当時は洋楽から「ちょっと拝借」という
アレンジって結構ありました。
彼はこれについてもライナーノーツの中で
「借用や模倣は音楽家達がさらに良い音楽を
創造するための重要な試行錯誤」
と書いています。
今でいう【パクリ】とは
捉え方が全く違っていたんですよね。
そういう意味ではこの頃って
いい時代だったのかも…。
ちなみに初回限定版はリテイク版と
アナログ盤をレーザーで読み取る
「レーザーターンテーブル」を使った
デジタルリマスター版の2枚組となっています。
両方を聴き比べてみるのも一興です。