“東京の空”の下で

音楽をこよなく愛するおばちゃんが日々の出来事をつらつらと綴ります。

ザ・カセットテープ・ミュージック“秋の名曲大感謝祭”マキタスポーツさん選曲②

マキタスポーツさん選曲の2曲目です。
何の曲かなんとな~くわかりますよね~?
 
 
マキタスポーツさん選曲②
夏の終り
 
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※“夏の終り”はアルバム“FAIRWAY”収録の曲で
シングル化はされていません。
 
(“夏の終り”のイントロが流れたとたん、
バンザイをするスージーさん)
 
M:はい、もう、オフコース祭りです。
 
(♪あきらめないで うたうことだけは~♪の部分で)
 
M:ほら、すごいでしょ、これ。
 
(1番が終わった時点で)
 
M:ね、これ、すごくないですか、皆さん?(拍手
これ、びっくりしたんですけど、“秋の気配”と
対になってるような歌なんですよ。
しかも“夏の終り”で“秋の気配”みたいな。
 
S:確かにそうですよね。僕、この歌詞の
この部分は気付かなかったんですよ。
呼応してますよね、これね。
 
M:呼応してるんですよ、不思議と。
(発売の)順序は逆なんですけどね。
で、“秋の気配”のあの歌詞ですよ、
♪あのうただけは ほかの誰にも
うたわないでね ただそれだけ♪でしょ。
“夏の終り”では
『あきらめないで うたうことだけは
誰にでも朝は訪れるから』
って、すごくないですか、これ?
だから、この2曲に出てくるのは
≪うたいびと≫ですよね。
で、この歌に出てくる女の人は美しいんですよ。
『あきらめないで うたうことだけは』
って送り出してるんですよ。
きれいな感じがするじゃないですか。
 
S:そうかそうか、それは気付かなかったなぁ。
 
M:そういう風にとれるかもしれませんけど、
同じようなシーケンスなんですけど、
(シーケンス→「連続」「順序」という意味)
歌手活動や音楽活動をしている人が
女の人と別れる、あるいは別れたあとに
再会しているっていうようなことなんですね、
この文芸性なんですよ。
これを特定の場所みたいなこととかを
提示することなく、どこにでもあるような
男と女の感情のもつれとかを
抽象度でもって表現している歌世界というのは
時代に左右されないでしょって思うんですよね。
あと、僕、ちなみに言っときますと、
(ギターを取り出して)メジャーセブンって音が
いっぱい出てくるんですけど、
僕はオフコースで覚えたといっても
過言ではないです。
やや緊張感のあるコード、
普通のCだと(ギターでCを弾く)、メジャーセブンだと
(♪ギターでCmaj7を弾く)、これですね、
ド・ミ・ソ・シ、シの音が入っていると
ちょっとだけ緊張感が出るんですよね。
新たな色彩感覚を教えてくれたのが
オフコースなんですよね。
 
S:さっきの抽象画な風景ですよね。
 
M:はい。
 
S:いやぁ~、今までオフコースを音楽好きの
友達と話したことあります?
僕ね、オフコースを話したの
生まれて初めてですよ。
 
M:スージーさん、そういうの、この番組
ならではで、僕もいっぱいあるんだけど
僕も初めて言いました。
 
 
マキタさん、2曲目も直球勝負でしたね~。
マキタさんの解説は本当にわかりやすくて、
自分の感覚だけに任せて音楽を聴いていて
「小難しいことはよくわからん!」という
おばちゃんにも十分理解できます。
この番組は単に過去を懐かしむだけではなく
新たな発見を与えてくれるんですよね。
今回もすごく勉強になりました
 
ところで、オフコースって音楽好きの間でも
そんなに語りづらいものなんですかね…?