“東京の空”の下で

音楽をこよなく愛するおばちゃんが日々の出来事をつらつらと綴ります。

男尊女卑という病

★今日の話題は少し重いのでコメント不可としています。
おばちゃんのひとりごととして読みとばしてくださいませ★

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“女のくせに”

私が嫌いな…というか
トラウマになっている言葉です。

不器用な私は幼い頃から一緒に住んでいた父方の祖母に
この言葉を言われ続けてきました。

「べるぞ~は女のくせにどうしてそんなに不器用なんだ」
という感じで。

もちろん、不器用なのはちゃんと自覚していました。
ただ、「女ならこうあらねばならない」という価値観を
押しつけられていると同時に
人としての自分を否定されているように感じ、
私は幼いながらも心の中で反発していました。

そんな経験から私は「女のくせに」という言葉を
心の底から忌み嫌うようになりました。

それから長い月日が経ち、私は思いもかけない人から
同じ言葉を聞くことになりました。

自分の夫からです。

ささいな事から喧嘩になり、
「売り言葉に買い言葉」のような感じでは
ありましたが、ショックでした。
明治生まれの祖母なら時代背景から
「仕方ない」とも思えたのですが、
よもや自分と同い年の夫からこの言葉を
聞こうとは。

拒否反応を示す私を、
夫は最初理解できないようでした。
私が「祖母からイヤというほど聞かされて
トラウマに等しい状態だから」
と説明してもピンとこないみたいで。
それでも理解は出来ないまでも
「私が不快になる言葉」として認識してくれて
言うことはなくなりました。

この本はネットで偶然知りました。

読み進めていくとこの病が
いかに根深いかを
ひしひしと感じます。

かくいう私だって、こんなことを言っておきながら
この病から逃れられずにいるがために
「女のくせに」という言葉に
縛られ続けているのかもしれません。

この病が癒え、
人が性別から来る生き辛さを脱して
「ひとりの人間」としてお互いを尊重できる世の中に
なるのはいつのことなんだろうな…と
しみじみ思うおばちゃんです。