“東京の空”の下で

音楽をこよなく愛するおばちゃんが日々の出来事をつらつらと綴ります。

“チケット転売問題”の意見広告に思う

先日新聞に掲載された、“チケット転売問題”
意見広告を読みました。

常々問題視されてきたことではありましたが、
このような形で数多くのアーティストや
イベントの賛同のもとに
大々的にメッセージを発してきたのは
相当な危機感があったのかと思われます。
(小田さんの名前もありましたね)

泣く泣く諦めたコンサートのチケットが
ネットオークションや転売サイトを見ると
わんさか出てた…(しかも通常価格より高額で
なんてことは日常茶飯事。

チケット転売というとかつては
“ダフ屋”という存在がありましたが、
ダフ屋行為じたいがほとんどの都道府県の条例で
禁止になっているようです。
確かに近年はめっきり見なくなりましたよね。
その代わりに台頭してきたのが
ネットオークションや転売サイトで、
それが転売をより安易にした気がします。

条例も後から出てきた
ネットオークションを想定していないし、
オークション運営側も
「個々の取引には介入できない」という
スタンスのようなので、
現時点では打つ手なし…のようです。

私も友人から頼まれて小田さんのチケットを
PRESS先行で購入したことがあります。
もちろん信用できる友人の依頼しか引き受けませんが、
チケットを渡す時に転売について
念を押さざるをえません。
「万一行けなくなった時も絶対にネットオークションや
転売サイトには出さないで。
もし私が知らないところで転売しても
PRESS側で確認されれば
申し込んだ私が退会扱いになってしまう。
先行予約も二度とできなくなるから」と。
長年の友人にここまでくどくど念押し
しなくてはならないのは
私も本当に不愉快だし、
友人だって私の気持ちを
理解してくれているのでしょうが、
いい気持ちはしないはず。

最近はコンサート運営サイドでも
自衛に乗り出してきているようで、
小田さんのコンサートでいえば
PRESSで譲渡仲介を行っていますし、
横浜で行われるコンサートの
プロモーターであるKMミュージックは
オンステージシートの申し込みに
写真入り身分証明書の提示が必須です。
また、10年以上前の話ですが、
SHIBUYA-AXで行われたライブでは
インターネット抽選だったこともあったのか
当日受付で身分証明書を提示のうえ
おまけに手にスタンプを押されまして、
それを見せて入場する形式でした。
(ディズニーランドか?と思ったわ…

でも、この前NHKのニュースで見たのですが、
近頃は転売側が身分証明書も貸し出すらしい…(呆)。
もうイタチごっこですよね。

私は「明日もまた頑張ろう」という力を
コンサートを見ることで与えてもらっています。
ましてや小田さんはツアーを頻繁に行わないから、
ファンは本当に楽しみにしているんです。
それをたった一握りの「儲けてやろう」という
邪な心に奪われるのは理不尽です。

行きたい人が正当に
チケットを買えてコンサートを楽しめる、
これが一番自然な姿ではないのかなぁ~と
おばちゃんは思うのでした。